【読書記録】新しい文章力の教室/唐木 元【96冊目】
新しい文章力の教室/唐木 元
こうしてブログを書くようになって自分のブログ執筆力の無さを実感しており、Web文章力の向上の一助になるかと思いこの一冊を手に取りました。
SNSで短文を投稿する際の参考にもなってほしいという狙いもあります。
感想
本書は全5章立てで、おおまかに守→破(→離)の構造になっています。
1章がWeb文章を書くための基本、2章・3章・4章が書き方や注意点、5章が昇華に当たる部分かなと思います。
あーこれ、自分もやってるし直したほうがいいなということが2点あり…
- 「今回」を安易に使いがち
- 翻訳文体(~することができる)をつかいがち
でした。
特に1についてはむしろ使って当然と思っていましたが、読者目線で見ると「今回」ってどの回?となっていたかもしれません。
「今回」に限らず指示語は指示対象が明確なときの最終手段の位置づけで使うようにしていきます。
翻訳文体については「~できる」で通じるので「~することができる」は控えます。学生時代の論文執筆や口頭発表のクセのようなもので、こう書くべき!と思い込んでいました。
2~3時間もあれば十分に読めると思いますし、1つの節が2,3ページなので読み返すときも目的のページに直ぐたどり着けます。
定価で1300円(税別)なので、時間あたりの費用で考えると割高ですが。一つでも参考になる内容があって、あとから読み返すことも考えると持っていても損ではないです。
【読書記録】謎解きはディナーのあとで/東川 篤哉【93~95冊目】
謎解きはディナーのあとで/東川 篤哉
2011年本屋大賞の小説です。
ドラマにもなりましたね。
感想
各話短編になっており、基本的に一日一話読むスタイルで読み進めました。
「謎解き」という題名についている通り、主人公の麗子が新米刑事として殺人事件を解決していきます。(実際にトリックを暴くのは執事の影山ですが)
トリックの説明は非常に優しく説明されていてわかりやすいです。意味不明なトリックは特にありませんが「そんな状況で殺人までするか?」という某有名探偵アニメ的なことは思ってしまいます。
あと、麗子は社長令嬢という身分で、その上司の風祭警部というのも大手自動車メーカーの御曹司です。
各話の冒頭には決まって麗子が礼状であるということと風祭警部が御曹司であることが書かれており、その部分についてはいちいち説明しなくてもいいかなという印象(しかも長い)。
総じて朝のぼーっとした頭にはいい読み物でした。
見て選んで楽しい!パティスリー LA MAISON DE JUN(ラ・メゾン ド ジュン)
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はじめに
家族の誕生日ということでケーキを購入しに行きました。
白を基調としたオシャレな雰囲気の店内にはケーキだけではなくショコラやマカロン。その他洋菓子が売られており、見ているだけでも楽しいこと間違いなし。
それから
ライムグリーンの看板を目印に目的地へ向かいます。
店内に入ったところから感じるオシャレな雰囲気。
ところどころライムグリーンがアクセントに入っていて爽やかな印象を受けます。
ケーキの他にも焼きドーナツやマカロン、更にはアイスまで売られています。残念ながらサロン(カフェスペース)はお休み中でしたが、平常時は店内でいただくこともできるようです。
今回お目当てのケーキのショーケースには様々なケーキが並んでおり、何をチョイスしようか悩んでしまいます。
今回そんな中から選んだケーキがこちら、一人一つで四人分です。(すみません、名前はワカリマセン…)
私が選んだのがこちら。
コーヒー風な香りとチョコレートが織りなす最高の香り、鼻から抜けていくショコラの風味がたまりません。
お菓子の上に載っていた八角…こいつは私のおこちゃまな口にはあいませんでしたスイマセン。
八角は日本では豚の角煮等を作るときに使われる香辛料で、濃縮された紅茶をそのまま食べているような感覚でした。
もしお子様が食べられる場合には八角はやめておいたほうがいいかもしれないです。
ギャラリー
その他店内で撮影した写真を掲載します。綺麗に並べられていて、どれも美味しそうです。
さいごに
今回はLA MAISON DE JUN(ラ・メゾン ド ジュン)さんへ立ち寄りました。
リピートした際にはケーキ以外のスイーツも試してみたいし、カフェが始まったら休日のおやつタイムに訪れてみるのも良さそうです。
「千代鶴 滑川海洋深層水仕込み」バナナのようなフルーティ感
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はじめに
今回は前回の「千代鶴 純米吟醸」
の姉妹酒である「千代鶴 滑川海洋深層水仕込み」を飲酒していきます。
仕込み水として滑川沖の海洋深層水を脱塩したものを使用しているそうです。「千代鶴 純米吟醸」とどのように異なった風味となっているか。とても楽しみです。
それから
まずは外観から。ブルーの瓶に入っており仕込み水が海洋深層水であることの"海っぽさ"が伝わってきます。オサレです。
ビニール袋に包まれた状態で売られており、陳列されていた他の酒瓶とはちょっと違った雰囲気でした。
ブルーの瓶が特徴的です。
それでは写真もほどほどに、飲んでいきましょう。
感想
ゴクッ…前回の純米吟醸とはぜんぜん違う…
くわしく
「千代鶴 純米吟醸」とは結構違う印象を受けました。中盤に感じるフルーティさが強く、バナナのようなフルーティさでした。
「千代鶴 純米吟醸」では、開封初日は口当たりで結構辛いな。と思いましたが、今回はそんな感じはせず。
辛さについても、中盤から感じますがそれほど辛くなく。ほどほどに飲みやすかったです。
2日目以降は、初日に受けた圧倒的バナナ感は影を潜め、落ち着いた印象の味わいに。
個人的には開けた直ぐでも旨いけど、二日目の落ち着いた感じも好みです。和食と合いそう。
一日一合ペースで飲み、4日で完飲。ごちそうさまでした。
さいごに
「千代鶴 滑川海洋深層水仕込み」を飲酒レビューしました。「千代鶴 純米吟醸」に比べ初日のフルーティさが際立っているかなという印象でした。
二日目以降の味わいは富山の大人気日本酒銘柄の一つ「勝駒 本仕込み」と肩を並べるくらい私の中では好みです。
勝駒については飲酒レビューは以下リンクから
「シンメトリー」を意識して写真の構図を考える
今回は「よもやまとやま」で紹介した記事
で使用した写真について解説していくぞ。
ポイントはタイトルの通り「シンメトリー」
※この記事に日本酒の話は全く出てきません※
最後に現像もするぞ。
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はじめに
美しい写真はなぜ美しいと感じるのか。共通点を考えるとその基本は整った(よく考えられた)「構図」なのではないでしょうか。
今回はそのうちの一つ「シンメトリー構図」(別名「線対称構図」)にスポットを当ててみたいと思います。
シンメトリー構図を意識したことがない人でも、シンメトリー(線対称)で知られるインドの世界遺産「タージマハル」は聞いたことがあるのではないでしょうか。
昔から人はシンメトリーに美を感じていたんでしょうか。
そんなシンメトリーな構図を作るにあたって意識するポイントを、以前の記事で登場した写真を題材にして解説します。最後の仕上げで現像も行います。
それから
今回題材にする写真はこちら、まずは撮って出しです。
撮影に使用した機材は
で、撮影ボックスとして
を使用しています。一辺約60cmで組立式なので、撮り終わったら畳んで約60cm四方の板状になるので重宝しています。
個人的にはもう一回り小さくてもいいから、更に簡単に組み立て・片付けができる撮影ボックスがあるといいなぁと思っています。
そして気になる銀色のカゴのようなものは高岡の錫製品メーカー「能作」さんの「KAGO -スクエア- L」になります。
結構良いお値段するけど、小物撮影にはとても重宝してます。
では本題に戻って写真を見ていきましょう。
1.シンメトリーの重点を決める
まずはシンメトリーで最も重点とする部分を決めます。
縦の線は線対称の対象の軸となる線です。これを画像のど真ん中に来るように配置します。
次に横の線。こちらKAGOを折り曲げたときの頂点になる部分です。構図の中心よりやや上に位置しています。
これがずれると目立つので、線対称の軸に直交するようKAGOを調整しました。
2.シンメトリーの線を増やす
次にシンメトリーになる線を増やしていきます。線対称の軸をベースに左右でバランスが取れるよう、青で示した線がシンメトリーになるよう被写体を回転させたり位置を調整しつつバランスを撮っていきます。
3.スキマのシンメトリーも意識する
最後に、オレンジで囲った部分に関してです。「銀・黒・白」と大きく色の変わっている部分です。
この黒の部分は目立ちます。ここの幅が乱れるとバランスが崩れてしまい、せっかくのシンメトリーが台無しです。
幅が揃うよう微調整をしてトライ&エラーで撮影します。
4.線対称のおさらい
これまで解説した意識するポイントを全て重ねてみます。
こうしてみると一枚の写真の中でも意識するポイントは結構あるものなんですね。
これらを全て調整して撮影したものが最初にも載せた写真になります。
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ちょっと崩れても作品のうち!
ここまで解説してきましたが、今回の写真で気になるポイント。それがこれ。
本当はここも対称にしたほうがいいんでしょうが、撮影している時は気付かず…
現像している時に気づきました。(時すでに遅し)
全体としてはそこそこきれいなシンメトリーになっているし、錫が持つ金属だけど柔らかい、一見不安定なような側面が現れたのかなと思っておきます。
そこが「能作」の味!
Luminarでレタッチ
撮った写真をLuminarでレタッチしてきます。
今回は撮影環境も撮影ボックスを利用していることで安定しているため、現像ではあまり派手なことはしません。
今回は
- AIストラクチャ
- ライト
の2つのパラメータのみ触っていきます。
AIストラクチャ
今回の現像のキモはここです。Luminarに搭載の「AIストラクチャ」
このツールを使用すると、画像のディテールと明瞭度を調整できます。
SKYLUM公式ページより引用
という機能をもったツールで、Luminar側で判断してディティールと明瞭度の調整をワンタッチで行ってくれます。
画像を見つつパラメータを自分の好みになるまで変更します。
今回は、酒瓶のラベルの紙の質感やKAGOの錫の金属感のディティールを強調したいという思いがありましたのでAIストラクチャを使用しました。
ワンタッチでいい具合に編集できるの、本当に便利です。
ライト
次にスマートコントラストとシャドーを調整します。通常はライトパラメータから触ることが多いですが、AIストラクチャでは明瞭度も変わります。
AIストラクチャを設定したことでコントラストが必要以上に強くなった印象があったのでスマートコントラストを少し抑えて設定します。
金属感はちょっと暗めの方がよりカッコよく見えるかなと思い、シャドーを適度に下げていきます。
前後比較
Luminarでレタッチした前後を比較します。スライダーで左右を動かせるので、是非じっくりと比較してください。
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AIストラクチャを使用したことで素材の質感が出て、シャドーを落としたこともあり、全体的に落ち着き、締まった印象になりました。
これにて完成です。お疲れさまでした。
さいごに
今回はシンメトリー構図な写真について解説を行い、最後に簡単にレタッチを行いました。
一言でシンメトリーといっても意識するポイントはいくつかあり、全てを整えるのは案外大変でした。
レタッチの部分で使用した「AIストラクチャ」本当に優秀です。Luminar4をお持ちの方は是非お試しください。
ここまで読んでくれてありがとう。ナンを進呈しよう。
作ったこと無いだろお前。