ちりまろブログ

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【読書記録】銀河鉄道の夜/宮沢 賢治【90冊目】

銀河鉄道の夜/宮沢 賢治

以前岩手県へ旅行へ行った際に、宮沢賢治記念館へ行きました。教科書に載っている「永訣の朝」は知っていましたが、他の作品は題名を知っている程度だったので読もうと思った次第です。

角川から出版のこの書籍はカバーが新しくなり、チェック柄の小洒落たデザインになっているのも購入ポイントです。

買って1年以上放置していましたが、やっと手にとって読了しました。

感想

正直もっと親しみやすい文章なのかと思っていましたが、やはり1930年代に書かれたものだけあって、最近の小説と同じようなわけにはいきませんでした。

先に挙げた書籍には複数の短編が収録されており、その最後が銀河鉄道の夜。というわけです。

ちなみに収録されているのは

となっています。

最後に収録の銀河鉄道の夜以外の作品についても触れることができ、いい機会だったかなと思います。

むしろ、銀河鉄道の夜は作者が亡くなってしまったため未定稿であるからか、文中に読点はありますが句点がなく、正直読みづらい印象でした。

逆に十力の金剛石については、短編として丁度いい長さで私にとっては読みやすくすっと入ってくるような(情景が浮かぶような、というのでしょうか)感覚でした。

全体としては作者の人生観というか、生命に対する価値観が表現されているような。独特の世界観かなと思います。

確か宮沢賢治って農業関係で功績があるような記憶があるのですが、なぜ星や星座に関しての記述が多い(詳しい)んですかね。どのタイミングで興味を持ち、知識を得たのか、そのうち調べてみようかと思います。